ブランドプロデューサー柴田陽子さんから学ぶ 「仕事と人生を『好転』させるルール」1

ウーマンエキスポTOKYO 2018が去る11/30,12/1に東京ミッドタウンで開催されました。
日経が主催し、今年5周年というこのイベント。いつか行ってみたいと思いながら、ようやく実現しました。

事前予約して参加できたのが、ブランドプロデューサー柴田陽子さんのセッション。
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で柴田さんのご活躍について拝見し、大変感銘を受けていましたが、今回、柴田さんの生のお声を聞けるチャンス到来!
とても嬉しく、そして感慨深いひと時を過ごさせていただきました。

拝聴しながら、一人の経営者、母親、女性として求められる全ての役割に全力投球されているご様子がバシバシ伝わってきて、またもや柴田さんのファンになりました。
沢山学ぶことがありましたが、個人的に特に印象深く感じた部分をご紹介します。

「仕事と人生を好転させるマイルール」1:気配りは想像力

柴田さんの「気配り」の細やかさは人一倍!そのハンパない気配りに感動しました。

例1:
同じく経営者であるママ友と、いずれは一緒に家族旅行に行きたい!という願いがあり、まずは、子供たち同士が仲良くお友達になってもらうため、どこかにお出かけしよう、と企画したお話。その企画を成功させるために柴田さんが考えたことは・・・

12月の日曜日、気温は13度(予報)、小学生の男の子が3人、女の子が1人。このメンバーが仲良くお友達になるにはどうしたら良いか。
映画だと、スクリーンを見つめるだけになってしまう可能性があるため、却下。
どこかのお店でランチだと、席によって話せる子と話せない子が出るかもしれない。だからダメ・・・。
このように実際にシュミレーションしながら、目的を達成するために最適な方法を考慮した結果、公園でのバーベーキューを計画。バーベキューなら子ども達もお互いに気兼ねなく遊びながら楽しめるだろう。小学生の女の子が一人でも寂しくないように、柴田さんの愛犬を一緒に連れて行けば、きっと女の子も楽しく遊んでくれるに違いない、と予想した。

例2:
事務所で行う忘年会計画。これにも柴田さんの気配りが光っていました。
最初は、お気に入りの韓国料理や中華料理店での忘年会を考えていた。
それと同時に、最近、事務所内で落ち込んでいるスタッフが2名ほどいることに気づいていた。一人は、仕事でミスをして、しかもそれが2度目だったため、かなり落ち込んでいる。もう一人も何か別の事で落ち込んでいることをスタッフから聞いていた。
だから、高級な料理をご馳走したところで、きっとその子たちは、「私はこんなの食べる資格ないし」とか「みんなもそう思っているに違いない」などと萎縮してしまい、忘年会を楽しめないのではないか、と考えた。
それで、2018年を良い年だったとして振り返る総括の時間をしっかり取り分け、そのための話を皆でゆっくりできる環境がある場所を選ばれた。
仕事のミスはあったけど、全体としては良い仕事ができたのだから、冬休みにしっかり休んで、また来年もいい仕事をしよう!と気持ちを切り替えられる、そんな忘年会にしたい、と語ってくださいました。

例3:
グランツリー武蔵小杉の総合プロデュースを行った時。
掲げたコンセプトは「愛」でした。

テーマは「愛」
「お客様に心から楽しい時間を過ごしていただくために、・・・お客様の暮らしを、人生を、もっと豊かに、もっと幸せにする場所でありたい」(グランツリー武蔵小杉ホームページより)

プロデューサーとして、ここを訪れるお客様に愛を届けるために、フロアの設計、テナントの配置や選定を行っていく。普通は、このコンセプトを基に、お客様にいかに「愛」を感じてもらうか、幸せになってもらうか、そこに重点が置かれ、そこをクリアできたら満足してしまうかもしれない。それで間違っているわけでもない。しかし、柴田さんの「愛」はそれだけに留まらなかったのです。

ここで働く従業員数は「約2000人」と聞いた。柴田さんは、その2000人の従業員が1日のほとんどを過ごす「職場」を作る、という重責を担っていると認識した。
ここで働く従業員が、グランツリーのコンセプトである「愛」をお客様に届けることができるよう、そのためにはどんな職場環境が必要なのか、それを真剣に考えた。

さらに、ここで働く従業員への研修も、柴田さんが自ら行う、という徹底ぶり。
アルバイトやパートなど、定常的に入れ替わりがあるとしても、その入れ替わりのタイミングを見ながら研修を行い、そこで働く従業員全員へ柴田さんの思いを伝えていく。
「愛」を感じる建物や環境という形をお客様に提供するだけなく、そこで働く従業員の職場環境や教育も、グランツリーのテーマ「愛」を実現するには、欠かせないものと考え、どれか一つを提供することで満足することなく、誰かに投げてしまうのでもなく、柴田さんご自身の愛があふれる、真の意味での「総合プロデューサー」として作り上げられてきたことを垣間見ることができました。

感謝を伝えるための想像力

もう一つ、「ありがとうございます」の使い方についても柴田さんの細やかな気配りに感動しました。

柴田さんは、プロジェクトに携わってくださった方々に、ただ、「ありがとうございました」というのではなく、何に対しての「ありがとう」なのかを考えておられるそうです。
「この仕事、普通なら2週間かかるところを1週間で仕上げてくださって、ありがとうございました」など、具体的に、その人が特別に払った努力がどこなのか、それを見極めて、そこを具体的に感謝する、ということ。

そのために、デザイナーさんのこだわりはどこか、パタンナーさんならどこを感謝されたら嬉しいのか、カメラマンさんはどこにこだわってくださっているのか、映像カメラマンさんはどうか、など、あらゆる職種の仕事内容について学び、細かな点に払われている努力を知るようにしておられ、しかも、毎日その努力を続けている、と語っておられました。惜しみなさすぎる努力に感服です。

想像力豊かな気配りから生み出される結果

仕事が忙しいからプライベートは適当、とか、プライベートを理由に仕事はここまで、と限度を設けてしまうのではなく、どちらも全てが柴田さんにとっては重要なプロジェクト。
それを成功させていくためにどうしたら良いか、関係する人全員への想像力をフルに働かせた細やかな気配りを絶対に忘れない、という柴田さんの姿勢。

結果を出すことばかりに焦りを感じてしまうと、どうしてもカットされがちな大事なプロセスだけど、柴田さんは小さな気配りに妥協されないからこそ、「一流」を生み出されるのだと感じました。

企業のトップがスタッフ一人一人の状況を把握し、想像力を働かせて感情移入をする。
そして、本当に必要としていること、助けになること、益となるのは何なのか、それを考え行動する。そこから生み出されるものは、愛情あふれる指導、褒め言葉、労い、ふさわしい励ましと信頼の言葉ではないでしょうか。
それゆえに、事務所が一丸となり、多忙ながら多くのプロジェクトを成功へと導き、クライアントからの信頼を勝ち得る、という素晴らしい循環を生んでいるのだと思います。

こんな細やかな気配りにあふれる職場は、きっとハラスメントとは無縁のことでしょう。
多少ギクシャクすることはあっても、大問題として発展することはなさそうです。

一見、小さなことに思える「気配り」の大切さと奥深さを思い起こすことができました。
想像力を使うことは意外とエネルギーを要しますが、これもきっとトレーニング。
練習すればするほど、どんどん「気配り上手」になっていくことができるはずです。

自分が職場でどんな立ち位置にいるとしても、もちろん、家族や友達の中でも、これは全ての人がすぐに取り入れることができる大切なスキルです。今からでも、少しずつでも、柴田さんのように努力を重ねたいと決意を新たにできました。

機会を見つけて、グランツリー武蔵小杉で、柴田さんの「愛」に触れてこようと思います!

柴田さん、ありがとうございました。

 

柴田さんのマイルール2以降の個人的ハイライトはまた次号にてご紹介いたします。

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