誤解していませんか⁈

“メンタル不調を抱える人は、元々心の弱い人、気合の足りない人!?”

近年、仕事の重圧、ハラスメント、人間関係、家庭内の問題など、一人が抱えている問題は複雑に絡み合っているため、ストレスは増大し、メンタル不調を訴える人の数は増加しています。

個人というより環境の問題

確かに、メンタルヘルスの不調は、個人の性格や背景も関係し、軽度のストレスでも不調を感じやすい人がいることも事実です。ですが、そうした性質がなくても、強いストレス状況下では誰でもメンタルヘルス不調の問題を抱えることがあります。

つまり、個人の問題ではなく、職場というシステムや環境の問題、なのです。

そうした認識があれば、不調を感じる本人だけが、「自分が悪いのだ」と考えて、負のスパイラルに陥ることを避けられます。

モラハラとたたかう

例えば、表面化しにくいハラスメントに、モラハラ(モラルハラスメント)があります。
相手を束縛する、悪口を吹き込んで洗脳する、無視をする、仲間外れにする、必要な情報を与えない、といった陰湿なハラスメント。これは、職場でも家庭でも起きる可能性があります。
これは、じわりじわりと当人を追い詰めていき、「自分が悪いのだ」と思い込ませることがあります。

家庭でのモラハラを経験していながら、頑張ってなんとか職場に出てきているのに、
職場では上司にみんなの前で叱責されてパワハラを経験、
それでも周りを心配させまいと必死に明るく振舞っていた人がある日突然に体調を崩す、というようなことを、一度や二度は耳にしたことがあるでしょう。
まじめに頑張る人、自分は大丈夫、と思っている人こそ、メンタルで不調を抱えることも多々あります。

職場として取り組めること

管理職であれば、部下の様子を日ごろから観察し、自然と声をかけてコミュニケーションを取っているなら、ちょっとした変化に気づきやすくなります。

少しの信号に気付いたなら、本人の問題だから、と片づけてしまうのではなく、傾聴姿勢を示し、寄り添い、支え、職場のストレス軽減に向けた努力を払うことができます。

誰もがメンタルヘルス不調になる可能性があること、個人へのアプローチにとどまらず、職場環境の改善、メンタルヘルス対策の浸透など、職場としても対処すべきこと、という正しい考え方を共有しましょう!

メンタル不調の予防、早期発見、ハラスメント対策、ストレスへの上手な対処法を研修を通して共に学び、皆が心身共に健康でいられる健全な職場で、働き続けていただきたいと願ってやみません。

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